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チェリーのコンポート [食べる]

さくらんぼシーズン
何かと「どっさり」食べなきゃ気のすまない私には
「果樹園のルビー」のごとき国産品よりも、
香りが落ちようがどうしようが
お手頃価格のアメリカンチェリーがお似合い。
ここ数年は、馴染みにしている八百屋さんが
「超お手頃価格品」として持って来てる時を狙って
買い込む習慣に。

201006-ちぇりー.jpg

「傷んでるのを選別してる手間のほうが惜しい」
と、キロなんぼ、どころか値段の根拠がよくわからない状態で
「200円でええわ」とドッサリつめてくれたところへ
「じゃ、400円頂戴」と言ってみたら
なんだかとんでもない量に。

だって傷んでるって言うから
半分くら傷んでるんかと思いますやん。

持ち帰ってからかなり「業者目線」で選別したけど
捨てたのは1割足らず。
量ってないけど多分、
捨てた以外の量だけでも3キロくらい買ったことになるんだろうか。

例年、これくらいウッカリ買ってしまっても
自前で食い切るのだが、

今回は、以前から気になっていたレシピ
「チェリーのコンポート」に挑戦してみた。

カニフォークで種を取り出してから、
水と砂糖を混ぜて沸騰させたところにぶち込み、10分弱。
形を残したいと思ったら煮込む時間はこれくらいが限界のようだ。

火からおろして、レモン汁とコアントローを足して、冷ます。
(本来ならキルシュが理想だが、無いので、とりあえず常備のコアントローで。)

  註:コアントローはオレンジのお酒、キルシュはさくらんぼのお酒

色も香りも楽しい作業なので、面倒な感じがしないのがよろしい。
そのまま頂くという手もあるが、
我が家ではヨーグルトで割って頂きます。

千日前で謎の女料理人を見た。 [食べる]

友人が「何年も前にテレビで見て以来ずっと行きたかった」
と予約したのが
難波駅から徒歩数分、千日前の『煮たり焼いたり』。

インターネット上での評判も上々、
但し、要約すると、
かなりマニアック? な店らしいので覚悟の上で挑むのが肝要かと。

所番地と地図でだいたいの位置は分かっていたので
あとは現地で番地を照合すれば…と、思いきや。

わからん。

番地の表示のまさにそのまん前にいるのに、
店がどこにあるのか分からん。

店に電話して道順を確認する。
もと来た道をやや戻って、
言われた経路で改めて、
この界隈では目立って有名な遊興娯楽専門ビルと、
その向いにあるラブホ(←だってほんと有名だし。)の手前で路地に…

なるほど。
これは分からない。
路地の入口から「よーく見たら」看板が確認できる。
この「路地」というのが、本当に狭い路地。

この路地に所謂平家の「長屋」があって、
ちっちゃな間口のお店がズラリ横に並んでいる。
ちっちゃいのは間口だけではなく奥行もちっちゃいし、
「煮たり焼いたり」の客席はカウンターと奥のスペース合わせても10人そこそこ、
調理スペースだって無いに等しい。

元はカウンターにママかマスターが一人いて、
2軒目どころか3軒目くらいのお客がフラーーっと現れて、
飲みモノとカワキモノを出すくらいの商いをするスペースだった筈。

そんな調理スペースなんだから
仕込はともかく提供するのは簡単なものにして、
飲み物で利益を追及、
と考えるのがフツーなのだが、

ここ『煮たり焼いたり』のスゴイとこは、
それでもとにかく煮たり焼いたりした凝った料理を
提供しようとするところ。
調理に忙しいので、
客は飲み物のオーダーを通すのが
意外と難しかったりする。

店のシェフっつかママっつか、
謎の女料理人が一人で切り盛りする
謎の不思議空間。
それが『煮たり焼いたり』の全容だ。

ちょっとネット検索すれば昔馴染みだという個人さんのブログで
かなり詳しい店の来歴が確認できるし、
今日もその話題は出たので常にオープンな話題らしいが、

彼女はもともと、もう少し大きい、いわば普通のお店をよそで経営していたらしい。
「安くて美味しい」「でもこの値段でそこまでして大丈夫?」
の採算の悪いそのお店は案の定、資金繰りに行き詰まって閉店、
その後は借金でタイヘン。
数年のブランクを経て、
彼女いわく「このくらいの規模を一人でやるぶんには不景気でもなんとか」と。

でも一人で、このスペースで、
煮たり焼いたり煮込んだりしてるもんだから、
まあなんかとにかく、どうしたってタイヘン。
「食べログ」その他のコメントでお題目のように
「料理が出るまで長いのはご愛嬌」と誰もが言う。

この店には、
時間と心に余裕を持って臨むのは基本中の基本。

6時半予約の私たちが道に迷ってから店に遅れて着いたら
シェフはまだまだ「準備中」状態。
オーダーが通ったのは7時近く。
つきだしにブルーチーズのディップを出してくれる。
美味しいし量もスティック2本分にピタリなのが嬉しかった。

とりあえずコースでお願いします、ということに。

前菜の盛り合わせが出たのは19時43分。

それから
バゲットに自家製らしきバジルペーストを載せたのが出て、

それから長芋を香ばしく焼いたものをメインにした野菜のスープ。
あっさりした素材なのにコクたっぷり。

次はべーグルにオリーブオイルを垂らして。

更に、ここの看板は「シチュウ」らしいのだが、
今回は「ポークの豆乳シチュー」。
豚の旨みが凝縮された、恐ろしく美味なシチュー。
全く意外なほどに「くどさ」「しつこさ」が無い。

で、鶏もも肉のグリル。

「最後のお料理はお好みを言って頂いて
パスタか、グラタンか、リゾットか、選んでください」
という流れになっていて、

海鮮を使った濃厚グラタンをリクエスト。
手長エビを主役に近海タコとカボチャのグラタン、
アメリケーヌソースふう、ウイズ・チーズ。ってな感じ。
「濃厚」を希望したのもあって
相当な重さなのだけど、

ここのお料理は全体的に、
かなり濃厚な素材が使われているようなのだが、
後味がしつこくない。どの皿にも「雑味」が無い。
そう、根本にあるのが「おかあちゃんの味」ではなく、
プロの料理人の味だ。
量はそれぞれその料理の味を納得するのに必要な量に
「ピタッ」と合わせてある印象。多過ぎないが
(この私にとっても)少な過ぎると思った皿は一つも無かった。

で、この最後のグラタンを出してもらったのが
殆ど23時。
カウンターについてから店を出るまで、
18時半から、23時…4じかん30ぷん。

……。

自分でも意外だけども、
この時間、ずっと、あの狭い席で、ぜんぜんイヤじゃなかったんである。

ここのママ、というかシェフ、っつーか、
いやもうホント、謎の女料理人、
彼女はたぶん、飲食業界の永遠の不思議ちゃん。

「デザートセット」までオーダーしてたら、いったい、
どんなオチが待っていたのかと思うと
考えただけでニヤけてくる。

時間に余裕があって、美味しいものが大好きな人だけ
お運びください。
「快適なレストラン」と呼ばれるためには
スペースも人手も立地条件も何もかもが足りないものだらけなのに、
食べ終えた後の完璧な満足感に「快適とは何か」深く考え込まされる事になる、

かもしんない。

いや、ほんと、美味しいから。
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